待ちに待っていたパリとストラスブルグでの文楽公演。私は過去に2回文楽の仕事をしました。ハンガリーとスペインで行われた文楽EU公演、そしてパリの音楽都市の公演。少し固い言葉だがわたしの役割は舞台監督。技術コーディネーターと言った方が真実に近いです。今回の会場はパリの日本文化会館とストラスブルグのCite de la Danse et de la Musique. 大阪の文楽劇場の特質からかきはなれている会場で文楽を見せるのは常にチャレンジである。日本の技術スタッフ(関西舞台)とこちらフランスのIntermittents du spectacleの間に立って交流と団結が生まれるようにするのが私の一番の目的。大夫台を組み立てる、背景幕のバトンを選ぶ、平台を並べる、大道具の入れ替えがスムーズに出来るように作戦をねる、照明を決める。舞台裏の日仏交流としていつも忘れられない思い出を残してくれる。今回は無事に両会場で素晴らしい公演ができました。
PS せっかくアルザス地方まで足を運んだので私は関西舞台のメンバーにフェルベールさんを紹介しました。ストラスブルグでレンタカー。南に向かって1時間ほど走り、途中からワイン街道にうつりニーデルモーシュビールに到着。
フェルベールさんはフランスではジャムの妖精とよばれています。フェルベールさんと初めて会ったのは徹子の部屋の30年記念番組の撮影がきっかけでした。徹子さんとフェルベールさんの間にも友情関係がうまれた。アルザスの小さな村で昔風にジャムをつくる情熱ときれいな心の持ち主です。